ニュースを見ているとよく耳にするジェネリック医薬品。沢井製薬などは宣伝活動に積極的で、テレビCM等でもお馴染みですね。

 一時期は日本のジェネリック医薬品普及率は世界的に見ても低いと言われていましたが、平成27年9月の時点で普及率約56%にまで上昇しました。厚生労働省はジェネリック医薬品普及率目標を80%としているので、まだまだ低い数値ではありますが、日本にも徐々に浸透してきていることが伺えます。

 今回は、ジェネリック医薬品のメリットを改めて見てみましょう。

価格の安さ

 やはり、最大のメリットは価格です。ジェネリック医薬品は先発品に比べると3~5割ほど安く手に入れることができます。その理由は、研究開発費にコストがかからないことにあります。

 新薬の開発には10年以上の歳月と数百億円にも及ぶ投資が必要になります。ジェネリック医薬品は特許の切れた新薬の成分をもとに開発されるため、安く開発することができるのです。

先発品にはなかった工夫がされている

 医薬品における工夫とは、「飲みやすいように工夫する」ことです。例えば、形を変えたり、使用するコーティングを変えて喉を通りやすくする等です。

 稀に「工夫? 薬の成分を変えているということ?」と誤解している方がおられます。決して「独自に成分を変更しているわけではない」ということは理解しておきましょう。

先発品と同等の薬効が認められている

 医薬品は国による厳しい検査を通過しなければ、販売できません。ジェネリック医薬品も当然、検査を受け合格したものです。

 先ほど、飲みやすさへの工夫という点で、形状やコーティング剤が変更されているとお伝えしました。この点で「お腹の中で溶ける時間に差が生まれ、薬効に違いが発生するのでは?」という議論がありますが、その点もご安心ください。医薬品メーカーでは「体内で溶ける速さ」「先発品と同僚の成分が体に吸収されるか」「保存にあたって劣化がないか」等の検査を行っています。

看護師転職サイト

財政を圧迫する医療費の削減につながる

 国民の医療費は3割負担。つまり7割は国が支払っているということですね。医薬品をジェネリックに置き換えることによる医療費の削減額効果には大きな期待がされています。

 しかし、残念なことに、特に医療を必要とする高齢者にジェネリック医薬品の浸透率が低いのです。安かろう悪かろうの考えが拭い切れていないのですね。

 2012年、福岡市ではジェネリック医薬品の普及を推し進める政策により、それまで17年間もの間続いてきた保険事業の赤字が解消されました。この例を見てもジェネリック医薬品の医療費削減効果は、非常に期待できることが分かります。

 近年、ジェネリック医薬品の認知度はかなり上がりましたが、もう一度メリット、安全性を確認して積極的に利用していきたいですね。